新型コロナウイルス感染症流行による旅行の自粛のため、そろそろ記事のネタも尽きてきました。

正確には、去年の春の18きっぷネタとか秋の阪急阪神ワンデイパスネタみたいに連載の途中で途切れてるのがあるにはあるのですが、今更書く気が起こらない、そもそもあんまり覚えていないというのが正直なところです。

そこで今回は、南海高野線・泉北高速鉄道線の電車の車両形式をまとめるという記事を書くことにしました。南海沿線以外の方が南海電車に乗る際に楽しめるよう、少しでもお役に立てれば幸いです。

◉南海高野線の電車の車両形式一覧
○南海6000系
IMG_3473

この形式を一言で例えるならば、「南海の山本昌」。現役の南海の車両の中では最古参だが、急行運用にも入り元気に高野線を走っている。

【他形式との見分け方】
6000系の1番の特徴は、扉。現役の南海の形式では唯一片開きドア。

【⚠️注意ポイント】

後でご紹介する8300系による置き換えのため、まもなく高野線から姿を消す。乗るなら今のうち(もちろん新型コロナが収束してからね)。

○南海6200系
FullSizeRender

こう見えてもVVVFインバータ車両。モーターの音がするから1000系(後述)かと思ったらこの車両で拍子抜け、なんてことも日常茶飯事。

【他形式との見分け方】
この形式の特徴は、中間車のような平たい顔。

【⚠️注意ポイント】
この形式は、中間電動車に6200台の車番が与えられているため、先頭車の車番は6500台。初見では「6500系」と言ってしまいそうなので注意。

○南海6300系
FullSizeRender

もとは「6100系」と名乗っていた形式。しかし6100系を改造する際に改造車に新形式である6300系を付与。現在ではすべての車両の改造が完了して6100系は消滅し、この形式に統一。

【他形式との見分け方】
顔は丸みを帯びていて6000系のよう、扉は両開きで6200系のよう、という両形式を折衷したような見た目が特徴。

【⚠️注意ポイント】
顔が6000系に似ているので注意。扉が片開きか両開きかのほかに、戸袋の箇所が窓になっていて中が見えていれば6000系、化粧板で隠されていれば6300系、という見分け方もできる。
○南海2000系
IMG_3409

「ズームカー」と言われる車両で、ほかの形式よりも全長が短い。橋本以南の山岳区間へ乗り入れられる数少ない電車。

【他形式との見分け方】
この車両は全長が短く、ドアも2箇所しかないため一目瞭然。1000系(後述)に若干似ているが、この形式の方が顔の彫りが深い。

【⚠️注意ポイント】
先述の通り2扉なので、乗車位置に注意。赤色ステッカーや○の位置ではなく、黄色ステッカーや△、□の位置で待たないと着席可能性が下がるばかりか恥をかくので要注意。

○南海2200系
IMG_1025

元はズームカーとして高野線を走っていた電車だが、現在は支線転属が進んでおり、古巣の高野線(汐見橋線のぞく)に残ったのはこの「天空」車両のみ。

【他形式との見分け方】
真緑にカラーリングされた電車を見たならば、それは間違いなくこの「天空」だ。

【⚠️注意ポイント】
「天空」の指定席の乗車には、別料金が必要なので注意。「天空」には自由席も併結されているが、こちらは2000系か次に紹介する2300系。

○南海2300系
168EFD32-E526-4AE0-9214-ADB1BD0FD2C8

ブルーとオレンジという南海のカラーは見られない赤いこの電車は、南海唯一の転換クロスシート車。しかも2+1列配置という贅沢仕様。

【他形式との見分け方】
この形式の特徴は何と言っても赤色。それ以外の見分け方もあるのだろうが、赤色が特徴的すぎて他が思い浮かばない。

【⚠️注意ポイント】
転換クロスシートと聞いてウキウキしている方もおられるだろうが、残念ながらこの形式は橋本以南の山岳区間しか走っていない。空いてる昼くらい難波まで持ってきてくれてもいいと思うが、仕方ない。

○南海1000系
FullSizeRender

高野線の中ではつい最近まで最新車両だった形式。とはいえ登場は平成4年だというから、いかに高野線がお古のオンパレードだったかが分かる。

【他形式との見分け方】
6000系系統とは違いが一目瞭然。2000系に若干似ているが、こちらは4扉なのですぐわかる。

【⚠️注意ポイント】
車端部はボックスシートだが、車端を向く座席は化粧板のせいで景色が見え辛いため、座るなら車内中央を眺める向きの座席がおすすめ。

○南海8300系
IMG_2732

南海高野線に昨秋導入されたニューフェイス。各停から快急まで、幅広い種別に入る。

【他形式との見分け方】
この形式の特徴は、近代的な外観。また車内も「マイトレイン」と言われる車両を基に作っていて、座席を見れば一目瞭然だ。

【⚠️注意ポイント】
2000系3次車以降の電車はすべて頭端部ボックスシートかクロスシートが導入されていたが、この形式はオールロングシート。景色を楽しむには今ひとつなので要注意。

○南海30000系
FullSizeRender

ここから特急型車両。「こうや」「りんかん」の両特急をこなす働き者が、この30000系。ズームカーで、橋本以南の入線が可能。

【他形式との見分け方】
この30000系は顔が傾斜になっていて、南海では珍しいワイドビュータイプ。

【⚠️注意ポイント】
特急とはいえWi-Fiもコンセントもないので要注意。

○南海31000系
IMG_5536

同じく「こうや」「りんかん」の両特急をこなすズームカー特急。

【他形式との見分け方】
こちらは30000系と違い「シュッとした」顔の車両。11000系(後述)と酷似しているが、11000系は大型車でこちらはズームカー。

【⚠️注意ポイント】
こちらも30000系と同じくサービスは高くない。南海本線のサザンプレミアムみたいな設備を想像していると啞然とするので注意。

◉泉北高速鉄道線の車両形式一覧
○大阪府都市開発3000系
FullSizeRender

泉北高速鉄道線所属車両で唯一の旧型車両。24両しか残っておらず、ほとんどが8両編成の泉北線では多くても3編成までしか走らない。

【他形式との見分け方】
顔の中心にブルーの塗装が入っているのはこの形式だけ。車内も紅色のモケットが張られた座席はこの形式だけだ。

【⚠️注意ポイント】
南海6200系と同じで、車番は3000台が中間車にあてられているため先頭車は3500台。誤って「3500系」と言ってしまわないように注意。

○大阪府都市開発5000系
FullSizeRender

泉北高速鉄道ではじめの新型車両。この記事を書くまで知らなかったが、意外にも5編成しか在籍していないらしい。

【他形式との見分け方】
後述する2形式は貫通型なのに対してこちらは非貫通なので顔が異なる。南海30000系にほんのり似ているタイプの顔はこの5000系のみだ。

【⚠️注意ポイント】
一部の編成の方向幕がLEDになっているが、写真に撮った際にバーコードのようになってしまうので注意。シャッター速度を調節することで回避できる。

○大阪府都市開発7000系
FullSizeRender

先述の5000系に次ぐ新型車両。老朽化した100系電車の置き換えのために造られた。

【他形式との見分け方】
後述の7020系との差異は、連結部の様式。こちらはパカっと開いてくっつけるタイプだが、7020系はそのままくっつけるタイプ。言葉では説明が難しいが、画像を見比べるとわかると思う。

【⚠️注意ポイント】
後述の7020系が「バリアフリー化へのニーズに対応するため」造られたので、裏を返せばこの編成はバリアフリー対策が不十分。車椅子などで利用される方は注意が必要だ。

○大阪府都市開発7020系
FullSizeRender

7000系のマイナーチェンジ車。泉北高速の通勤型車両では最も新しい形式だ。

【他形式との見分け方】
7000系の項目を参照。

【⚠️注意ポイント】
新型車両といえどもオールロングシート。泉北線には南海2000系も入らないから、ボックスシート車は南海1000系が泉北運用に入った僅かな時だけだ。

○南海11000系電車
FullSizeRender

泉北高速線の特急「泉北ライナー」用の特急車両。南海31000系に似ているが、こちらは大型車だ。

【他形式との見分け方】
泉北ライナー運用時は金色の塗装なのですぐわかる。

【⚠️注意ポイント】
冬季はこの車両が高野線の特急「りんかん」に充当される、その際の泉北ライナーには南海本線のサザンプレミアムが入るので要注意だ。

○泉北12000系
IMG_1163

黄金色の電車は泉北12000系。同じく「泉北ライナー」用の特急車両だ。

【他形式との見分け方】
この編成の特徴は、何と言っても黄金色。どこを見ても金、金、金の車両はこの泉北12000系に他ならない。

【⚠️注意ポイント】
一見ゴージャスな真っ金金の車両。しかしそれ故車内からの景観は良くない。窓を見ても金のプチプチしか見えないのが難。見るなら12000系、乗るなら11000系だ。