われわれきっぷマニアはさまざまなきっぷで旅行するわけですが、さればこそ逆にマニアではない人は恒常的に使うのにマニアは持っていないというものもあります。その最たる例が旅行商品の乗車票です。

旅行会社では新幹線や飛行機と宿がセットになったプランが多く発売されていますが、われわれきっぷマニアは旅行会社を「旅行券が使えたり発行箇所が面白いみどりの窓口」と勘違いしているので旅行会社に入り浸ることはあっても旅行商品を購入することはめったにありません。

今回ご紹介する「新幹線ダイレクトパック」も、任意の新幹線駅間を単純往復するだけの何の面白みもない行程なので正直マニアには耐えきれるものでは到底ありません。

マニアであれば大阪-東京を移動するにも舞浜まで伸ばして70条区間通過かつ都区内外しだの小山まで伸ばして往復割引だの行きはサンライズ、帰りは北陸新幹線で片道1行程で往復だのとまあいろいろなことをするものです。

ところが今回はあえて旅行商品を使ってみましたのでご紹介します、

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今回使用したきっぷ。往復なので新大阪から東京の往路の分もありますが、MVの状態が非常に悪くガサガサなのでご紹介は見送ります。

券面のレイアウトはふつうの特急券と大きな違いはありません。

左上、「C制」などの印字が入る部分には「海契」の文字があります。「契」というのは契約乗車票のことで、「マル契」などと呼ばれるように旅行商品用の乗車票にはマル囲みの「契」の文字が印字されます。

ところが東海ツアーズの契約乗車票の場合、JR東海の子会社であり券面を好きにどうこうできるからか「東海(ツアーズ)の契約乗車票」ということで「海契」の文字が印字されます。

びゅうトラベルサービスの乗車票で「東契」になったりツインクルプラザ(廃止)の乗車票で「北契」になったりはしませんから、東海独自のものです。

発行箇所は「JTT通販8」となっています。「JTT」がJR東海ツアーズの略、通販はこの乗車票がオンラインで用意されたためというのはわかりますが、「8」というのが謎です。

そりゃいくつかサーバがあって今回は8号機が回答したからだろうというのはわかるのですが、往路の券は「1」発行だったのです。往復(と宿)がセットで1個の商品ですから、ゆきとかえりで発行箇所が変わるのが面白いところです。

また、新幹線改札の入場印字(赤印字)は19:05を印字しています。指定の列車は東京15時発、新大阪17時半着なので、出発はおろかとっくに新大阪に到着した後に入場していることになります。

実はこの商品は乗り遅れた場合に後続の新幹線の自由席が利用可能で、今回はそれにより乗車したわけです。これは商品や利用列車(「限定新幹線」か否か)により、有名どころだと「ぷらっとこだま」などは乗り遅れてしまった場合は一切無効となってしまいます。

今回は乗り遅れたというよりはあえて予定よりも早く出発する新幹線をとりました。このプランは列車によって価格が変動し、この19時頃というのは利用する人も多いので昼間より高くなるのです。

しかし東京からであれば指定席にこだわらなくても自由席でも余裕で座ることができるのであえて安いこの列車を選択して後ろの新幹線で帰ったのです。なお指定列車より早い新幹線には乗れませんので、同じことをされる方は必ず予定より早い新幹線を選ぶ必要がありますから注意が必要です。

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同時発券のご利用案内です。さきほどの乗車票には発券した端末の印字がありませんでしたが、こちらのは「東京駅MV715」との印字があります。

なお受け取りはJR東海の新幹線駅の改札の指定席券売機(7日前から限定)かJR東海ツアーズの窓口に限られ、みどりの窓口、JR全線きっぷうりばや改札内の指定席券売機、JR東日本や西日本などの指定席券売機(みどりの券売機)、それにJR東海の在来線単独駅の指定席券売機では受け取れませんから注意が必要です。