JR和歌山線で長年主力電車として走っていた105系電車があす午前に定期運用を終え、10月14日のラストランを最後に、引退を迎えます。
 105系電車はJR各社の前身、日本国有鉄道 (国鉄) が昭和56年から製造を開始した通勤型電車で、国鉄の分割民営化の際は西日本旅客鉄道 (JR西日本) と東日本旅客鉄道 (JR東日本) に継承されましたが、JR東日本では既に全車が廃車になるなどしていて、現存しているのはJR西日本に所属している94両のみです。このうち48両が吹田総合車両所日根野支所新在家派出所におり、きのくに線紀伊田辺〜新宮間に充てられる一部の列車を除いて廃車となる見込みです。 今年の3月に227系電車が営業運転を開始したときには新車だ新車だとお祭り騒ぎでしたが、その後僅か半年で105系電車とお別れになるとは思っていませんでした。

 和歌山線から105系が去ると、近畿エリアで見られるのはきのくに線の紀伊田辺〜新宮間くらいなものになってしまいます。明日は平日で、運転も午前で終わるということなのでその場に立ち会える人は少ないと思いますが、心の片隅にでも「きょうで和歌山を走り続けた105系がサヨナラか…」と留めておいてほしいと思います。

 私は和歌山線は大回り乗車でしか利用しないのであまり偉そうな口は聞けませんが、JRの沿線が阪和線ということなので初乗りで大回りをしようと思うと天王寺<阪和線>和歌山<和歌山線>高田というルートは必須でした。しかも乗車時間も2時間 (万葉まほろば線で奈良まで行くなら3時間) と長かったこともあり、105系電車は非常に思い入れのある電車です。105系電車には大変にお世話になりました。

 ありがとう、105系。さようなら、105系。

 最後に、105系の写真と最後に105系に乗った時の乗車記を添えて…

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​和歌山線に充てられている105系 (高田,2679.9.8)

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​紀勢線 (紀和線) に充てられている105系 (和歌山,2679.5.25)

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​和歌山駅で並ぶ105系 (和歌山,2679.9.5)

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​最後まで走り続けた105系510編成の形式記号 (王寺,2679.9.5)