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国鉄型117系電車による『WEST EXPRESS 銀河』(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200316_00_ginga.pdfより引用)

 国鉄型電車の117系を改造してつくられた、JR西日本の新しい夜行列車『WEST EXPRESS 銀河』。

 新型コロナウイルスの影響で運行開始が延期となっているこの列車ですが、夜行列車ファンなら絶対に乗るべきです。

 今回はその理由についてご説明しましょう。

≪下に続く≫

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1.117系の寿命は長くない

 『WEST EXPRESS 銀河』は、新型車両ではなく国鉄型の117系電車を改造してつくられました。

 JR西日本のIR情報によると、117系電車には令和4年から令和7年にかけて新型車両に置き換える計画があり、『WEST EXPRESS 銀河』の寿命も持ってそこまでと考えられます。

 また今度、また今度を繰り返していたらいつの間にか引退してしまった、なんてことになったら洒落になりませんから、乗れるうちに乗っておくべきです。

2.運行区間がシーズンごとに変わる

 この『WEST EXPRESS 銀河』の大きな特徴が、シーズンごとに運行区間が変わることです。

 運行開始日から今年の秋までは京都・大阪〜出雲市間の夜行列車として運転されますが、秋から来年の春までは山陽方面の昼行特急で運転されます。

 その後の計画は未発表ですが、週替わりとか月替わりのペースで運行区間を変える、という話も出ています。

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 117系電車は直流電化区間しか走れませんから、私個人的には和歌山線とかきのくに線とか、あるいはこういうイベント列車が好きそうなJR四国に乗り入れて高松方面とかへ行くのではないか、と予想しているのですが、とにかくサンライズ瀬戸・出雲号の走らない線区を走る可能性が高いのです。

 はじめの出雲市方面はサンライズ瀬戸号と運転区間が被っていますが、仮に和歌山線を夜行列車が走る、なんてことになれば、寝台特急どころか昼行特急すら走っていない線区を走るのですから、もはや一大事です。

 しかも和歌山線の夜行列車は急行『大和』の和歌山市発着列車以来ですから、とうの前に廃止された『大和』の気分を『銀河』で味わうという粋なこともできるかもしれません。

 これはもう、夜行列車ファンのロマンの塊ではないでしょうか。

3.『銀河』は本格的な夜行列車復活への試験である可能性

 そしてこの記事で最も言いたかったことがこれです。

 前述したように、車両は国鉄型で寿命の短い117系を使用しています。

 ここからは、「あまり金はかけられないけど、夜行列車を走らせたい」というJR西日本サイドの思惑が見えます。

 ではなぜ古くなった列車を改造してまで運転させるのか。

 私は、この『銀河』が本格的な夜行列車復活へのテストだからであると考えます。

 つまり、JR西日本としては『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』の大衆版のような列車を走らせたいわけです。

 ところが、いきなり新型車両をつくって走らせると、失敗したときの痛手が大きすぎる。

 ですから、試験的に古くなった車両を使用して様子を見ようとしているのではないでしょうか。

 こうすれば、もし成功したら「ご好評につき新型車両を新製して定期運転を行うことにしました!」とできますし、失敗しても「車両の老朽化」を口実にそそくさと引退させることが可能です。

 来年春以降の予定が全く発表されていないのも、それまでの1年で様子を伺いたいとJR西日本側が考えているからだとすると肯けますし、夜行と昼行のどちらでも走らせるのも、どちらのほうが需要があるかを見極めるためだとするとまた、肯けます。

 ですから、はじめの半年、夜行列車として走っているときが夜行列車ファンの勝負期です。

 夜行列車として大盛況を収めれば、「夜行列車完全復活」も夢ではありません。

 全国の夜行列車ファンの皆さん、新型コロナが終われば、夜行列車完全復活を夢見て、ぜひ『銀河』に乗りましょう!

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