一昨日は、大雨のうえに大和路線で沿線の工事現場の足場崩壊という悪夢が重なり、JR西日本近畿エリアの鉄道網はパニックを起こしていました。

ところが昼頃には大和路線や琵琶湖の上のほうを除けば遅れや運転取りやめこそあれど辛うじて動いているという状況まで改善。

大回り乗車で各地の様子を見てみようということで、急遽大回り乗車を実施しました。

このとき計画したのは、以下のプラン。

乗車券:大阪➡︎天満(経由:大阪環状)
実際経路:大阪〜(JR京都線)〜京都〜(琵琶湖線)〜草津〜(草津線)〜柘植〜(関西線)〜加茂〜(大和路線)〜木津〜(学研都市線)〜京橋〜(大阪環状線)〜天満
運行状況:JR京都線、琵琶湖線、学研都市線、大阪環状線は遅れあり、草津線、関西線、大和路線王寺以東は一時運転見合わせも復旧

京都でJR奈良線に乗って折り返しても良かったのですが、みやこ路快速が運転を取りやめていたということなので草津まわりを選びました。

大阪を入場後、大阪、新大阪、京都でダイヤの混乱っぷりを観察し、草津線へ入りました。

そのとき、スマートフォンに嫌な通知が届きます。「関西線 運転見合わせ」。

このとき、詰みを確信しました。まだ京都にいる段階ならば先述のJR奈良線に乗るという選択肢もありましたが、草津線まで来てしまうと関西線に乗るという選択肢以外ありません。

草津線の車窓なんてほったらかしで、このあと取るべき行動を思慮します。

一番簡単なのは柘植まで出て復旧を待つことですが、このとき出ていた情報は「沿線の確認」。人身事故なら1時間ちょっと、という目安が分かりますが、沿線の確認と言われると目処が立ちません。

万が一にも大和路線のようなことになっていれば、当日中の復旧は絶望的です。

さらには柘植駅というのはこの時間帯は無人で、草津線の電車も1時間に1本。

そんなところで1人ポツンと待っていたら、精神がおかしくなりそうです。

そんなわけで、無賃送還を選択。無賃送還とは、運行不能や遅延により1時間以上目的地へ行く列車への接続を欠いたときなどに無賃で発駅まで戻れるという優れた制度です。

特に申し出なければならない駅は決まっていなかったはずなので、貴生川で下車。貴生川を選んだのは、乗車していた電車の終着駅であったということのほかに、草津線では珍しく子会社への委託ではなくJR西日本の直営駅であったことも挙げられます。

別に委託は質が悪いとかいうつもりはありませんが、異常時に頼りになるのはやっぱりJR西日本の直属の社員さんでしょう。

そんなわけで貴生川駅で事情を説明。乗車券を引渡してしばらくすると、このようになって帰ってきました。

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左上に、「関西線 亀山〜加茂 見合わせ」という手書きの文字と日付のスタンプ、貴生川駅の駅名小印と駅員さんの印鑑(モザイク部)が付記されました。

ちなみに、規則では「無賃送還は、乗車券の券面に表示された経路によって取り扱うものとする」となっていますが、当然貴生川から大阪まで乗車券面の経路たる大阪環状線で帰れるはずなどありません。

ですので、「ただし、やむを得ない事由によって乗車券に表示された経路により無賃送還の取扱いができないときは、他の経路の列車により乗車させることがある」という規定に該当すると考え、最短経路かつ貴生川までの乗車経路である草津線、琵琶湖線、JR京都線で帰りました。

考え、とあるのは、特に駅員さんから経路の指定を受けなかったんですよね。本当は私も「どういう経路で帰れば良いですか?」と聞けばよかったんですが、他の方も駅員さんに用件があったようで、待たせては悪いとそのままにしてしまいました。

が、もしも最短経路と乗車経路が異なればややこしかったのかもしれませんが、今回はどちらも同じ。そのうえ乗車券面の経路外の駅で無賃送還が承認されたことから黙示的に但し書きを適用すると認められたと解釈して、上述の経路で大阪まで戻った次第です。

ところで、無賃送還というのは無賃で発駅まで戻れるのみならず、発駅(途中下車をした場合は最近の下車駅)から着駅までの運賃も返ってくることとなっています。

そのため、大阪駅の改札で申し出。ところが、担当してくださった駅員さんが無賃送還についてあまり明るくなかったのか、払戻しをせずに改札を通そうとされました。

別に私的には130円くらい構いませんし、正直着駅に行くことではなく電車に乗ること自体が目的なので別に払戻しはよかったのですが、あとで「旅客に払戻しをすべき運賃を返金しなかった」ということで大事になったり駅員さんの不利になったりしても困るし気の毒なので、「払戻しを受けられると思うのですが」と申告。

すると別の方に対応を変わられ、「みどりの窓口へまわってください」とのこと。払戻しは改札の業務じゃないのかな、と思いながらも、大阪駅のみどりの窓口へ向かいます。ちなみに、みどりの窓口へ向かうまでにめちゃくちゃ迷ったのはここだけの話。

なんとか窓口へ辿り着き、無事払戻しを受けることができました。