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京都と奈良(厳密には木津)という2つのみやこを結ぶ、JR奈良線。このJR奈良線には「みやこ路快速」という快速電車が走っており、転換クロスシート車の221系で快適に移動することが可能です。

が、今回はあえてみやこ路快速を使わず、全区間普通電車で乗り通そうと思います。

なぜそんなことをするのだと言われても困りますが、最近大回り乗車のしすぎでマンネリ化が顕著になっており、ちょっとしたスパイスを加えようか、といったところです。

【目次】

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1.京都駅で発車を待つ

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​京都駅奈良線ホームの駅名標(京都,2680.7.10)

京都駅の奈良線ホームに来ています。今回はこの京都から奈良方面へと乗り通したいと思います。

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​京都駅10番のりばの発車標(京都,2680.7.10)

普通電車の奈良行きは、10番のりばから発車します。10番のりばは、みやこ路快速が主に発着する8番のりば、普通城陽行きが主に発着する9番のりばの向こうにあり、東海道新幹線の乗換口に近接しています。

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​沿線観光案内図(京都,2680.7.10)

壁には、「沿線観光案内図」が掲示されていました。書体等見ても、かなり古いものと思われます。

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​103系の普通奈良行きと221系普通城陽行き(京都,2680.7.10)

隣の9番線に221系の普通城陽行きが、そしてこちらのホームに今回乗車する103系の普通奈良行きが停車中です。

奈良線の普通電車というと圧倒的に205系が多いので、205系でない普通電車が2列車並ぶというのは珍しい光景ではないでしょうか。

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​103系の方向幕(京都,2680.7.10)

103系の方向幕です。今は201系の幕もLEDに変わってしまいましたので、幕式の方向幕は貴重です。

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​車内の様子(京都,2680.7.10)

車内の様子です。

このときは先ほどの城陽行きの発車直後、そして城陽より先の各駅へはあとのみやこ路快速を使っても同着というタイミングでしたので、お客さんはいませんでした。

発車時には各シートに3〜4人が着席する程度にまでなっていました。

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​103系の車番(京都,2680.7.11)

今回乗車したのは、クハ103-225を京都方の先頭とするNS409編成です。

奈良線に残っているのはこのNS409編成のほかはNS407編成のみで、絶滅危惧種となっています。

東海道・山陽本線系統に225系が増備されて221系の退くときが、この103系のリミットかなと思っています。

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​8番のりばに到着のみやこ路快速を眺む(京都,2680.7.10)

しばらくすると、8番のりばに後発のみやこ路快速が到着。入れ替わる形で普通奈良行きが発車です。

≪下に続く≫

2.奈良線を南進

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​東福寺駅の駅名標(東福寺,2680.7.10)

京都を発つと、まもなく次の東福寺に停まります。東福寺は京阪線との乗換え駅で、みやこ路快速以下すべての営業列車が停まります。

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​稲荷駅の駅名標(稲荷,2680.7.10)

東福寺の次は、稲荷です。伏見稲荷大社の最寄りであるこの駅では、普段は多くの観光客が下車します。

繁忙期には下りのみやこ路快速も臨時停車します。

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​JR藤森駅の縦型駅名標(JR藤森,2680.7.10)

稲荷を出ると、次はJR藤森です。

京都から続いた複線区間はここで一旦終わりとなり、しばらく単線区間が続きます。

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​桃山駅の駅名標(桃山,2680.7.10)

JR藤森の次は、桃山に着きます。

桃山はみやこ路快速通過駅ですが、下りのみやこ路快速のほとんどが行き違いのためこの駅で運転停車を行ないます。

この列車も、当然普通電車なので客扱いを行った上で上りのみやこ路快速と行き違いを行ないました。

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​六地蔵駅の縦型駅名標と停車中の205系電車(六地蔵,2680.7.10)

桃山を出ると、まもなくみやこ路快速の停車駅で地下鉄線との乗換駅でもある六地蔵に到着です。

六地蔵では、205系の上り普通電車京都行きと行き違いを行ないました。

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​木幡駅の駅名標(木幡,2680.7.10)

六地蔵を出て、なおも南進します。次は木幡です。

この駅の近くには京阪の「木幡」駅もありますが、こちらは「こた」と読みます。

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​黄檗駅の駅名標(黄檗,2680.7.10)

木幡の次は、黄檗です。

黄檗も同じく京阪の駅が近接しており両駅間の直線距離は十数メートルといったところですが、連絡通路などの設備がないため実際はかなりの迂回を強いられます。


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3.快速に先を譲り、さらに南下

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​宇治駅の駅名標(宇治,2680.7.10)

黄檗を出ると、まもなく宇治です。

宇治でみやこ路快速との緩急接続を行ないます。

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​待避する103系と先行する221系(宇治,2680.7.10)

間も無くすると、221系によるみやこ路快速奈良行きが到着しました。

一見本線に待避する普通電車が、待避線に先行するみやこ路快速が停まっているように見えますが、分岐器は内側に大きく曲がっており、外側が本線、内側が待避線という構造になっています。

ちなみにこの普通電車の16分前に発車したみやこ路快速は、この時点で終点の奈良に到着しています。

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​JR小倉駅の駅名標(JR小倉,2680.7.10)

宇治でみやこ路快速に乗り換えればはやいですが、その気持ちをぐっと抑えて引き続き普通電車で向かいます。

宇治の次はJR小倉。開業が平成13年と新しいうえ京阪線の同名駅と隣接、九州の「小倉(こくら)」駅とも区別するため、頭に「JR」を冠します。

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​新田駅の駅名標(新田,2680.7.10)

JR小倉を出ると、次は新田です。

この新田と先ほどのJR小倉は、みやこ路快速は通過するものの快速は停車します。

写真を撮れませんでしたが、新田の次は城陽です。

半数の普通電車はこの城陽で折り返します。

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​長池駅の駅名標(長池,2680.7.10)

城陽の次は長池に停まります。この駅は、城陽市の南の玄関口として機能しています。

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​山城青谷駅の駅名標(山城青谷,2680.7.10)

長池を出ると、山城青谷、山城多賀と続きます。

前者は山陰本線の青谷駅、後者は近江鉄道の多賀大社前駅(開業時:多賀駅)と区別するために「山城」を冠しているのでしょうか。

「山城」を冠する駅名はこの2駅だけで希少です。

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​玉水駅の駅名標(玉水,2680.7.10)

山城2駅を過ぎると、間も無く玉水に着きます。

玉水はみやこ路快速を含めた全列車の停車駅ですが、乗車人員は1日1,000人にも満たず、これはみやこ路快速の通過する長池などよりも少ない数字です。

この駅にみやこ路快速が停まるのには諸説ありますが、「玉水は井出町の中心駅であるが、沿線の市町村それぞれに最低1駅はみやこ路快速の停車駅があるため」というのが有力だとされています。

また、みやこ路快速は玉水1番のりばの発着ですが、この電車は京都行きのみやこ路快速と行き違いを行うため2番のりばの発着となります。

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​上狛駅の駅名標(上狛,2680.7.10)

玉水からは、棚倉、上狛と停まります。

上狛から少し離れたところには近鉄線の「狛田」駅があり、そのすぐ近くには学研都市線の「下狛」駅があります。

上狛、下狛で対をなすようになっているんですね。

また、宇治で先に行かせたみやこ路快速はこの頃に奈良に到着です。

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​木津駅の駅名標(木津,2679.10.10)

上狛を出ると、間も無く木津です。

木津止まりの奈良線の電車はなく、すべて奈良まで直通していますが、正式には木津までが奈良線で、その先は大和路線(関西本線)の区間となります。

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​平城山駅の駅名標(平城山,2679.9.23)

次は平城山です。みやこ路快速は通過、奈良線の快速も通過、だけれども大和路快速と大和路線の快速は停車、という少し変わった駅です。

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​奈良駅の駅名標(奈良,2680.7.10)

そしてようやく終点の奈良に到着です。

時刻は15時4分。この電車の1つ前のみやこ路快速に乗り奈良で最近の大和路快速に乗り換えていれば、すでに天王寺に到着している時間です。

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​折り返し京都行きとなる103系(奈良,2680.7.10)

電車は折り返し京都行きとなります。

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​反対ホームから撮影した103系(奈良,2680.7.10)

反対ホームから撮ります。103系の余命もあとわずかかもと考えると、悲しくなりますね。

4.まとめ

今回は、奈良線を普通電車で乗り通してみた模様をお届けしました。

時間はみやこ路快速の倍ほどかかりますが、マンネリ化してきたという方は気分転換に一度敢行してみてはいかがでしょうか。