南海電鉄は、南海本線と南海高野線という2つの本線級路線といくつかの支線を持っています。

しかし、本線系路線と高野線系路線では回送列車以外の直通列車はなく (難波〜岸里玉出間は書類上は南海本線の1線乗り入れなので、岸里玉出から本線に直通しているとも考えられますが…) 、車両の共通運用もなし。別会社なのではないかと思うくらい違いがあります。

そこで今回は、南海高野線の沿線に住む筆者が驚いた南海本線の常識を5つ選んで一覧にしてみました。

1.新型車両がワンサカいる
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​和歌山市駅に停車中の1000系。左には8300系もみえる (南海和歌山市,2679.9.16)

高野線民が南海本線に行くと、とにかく新型車両の多さに驚かされます。

高野線では60年近く前の6000系をはじめとして6200系や6300系などの旧型車両が主力が占めているのに対し、本線では1000系や8000系、8300系といった新型車両が数多く存在しています。

2.高架区間や高架駅が多い

高野線は、本線との複々線区間とその少し先、橋本の手前の御幸辻駅付近くらいしか高架区間がありませんから、これも驚いたことです。

高架駅と新型列車という近代的な組み合わせは、とても私のよく知っている南海電鉄の光景とは思えませんでした。

3.2000系がすべて各停運用

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​2000系による普通車 (南海みさき公園,2679.9.16)

南海本線の沿線の方は、これの何に驚くのかわからないかもしれませんが、逆に南海本線の方が高野線の2000系を見ても驚かれると思います。

というのもこの2000系、南海本線ではすべて普通車の運用に入っているのですが、対する高野線ではすべて急行・快速急行の運用に入っているのです。

少し前までは各停運用があったものの、その頃から主力は優等運用であり、当たり前のように普通車運用に就いている2000系をみたときには驚きました。

4.オールロングシート車の2000系がある

これは南海高野線民でも少し歳のいったかたには常識なのかもしれませんが、筆者には衝撃的でした。

南海本線で走っている2000系の1次車と2次車には、車端部にもボックスシートが存在せず、オールロングシートなのです。
現在高野線に充てられている2000系には2両1編成をのぞきすべてボックスシートがついているので、これも驚きでした。

5.支線が多い

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​支線向けの2200系 (南海高師浜,2679.9.16)

高野線には、正式な支線が存在しません。汐見橋線はれっきとした高野線の本線ですし泉北線も泉北高速鉄道が運営する別社線であり、いずれも支線ではありません。

それに引き換え、南海本線には高師浜線、多奈川線、加太線、和歌山港線と4つも支線があります。

以上、南海高野線民が驚いた南海本線の常識5選でした。他にもあるよという方、または反対に南海本線の方が驚いた高野線の常識などがあれば、ぜひともコメントお願いします。