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​大阪と北陸を結ぶ特急サンダーバード号(新大阪,2679.7.23)

 近畿と北陸を結ぶ在来線特急『サンダーバード』号。繁忙期には12両編成で運転されるほど人気の高いこのサンダーバード号は、大阪から北陸へ(或いはその逆)行く際にはとてもおすすめの電車なのですが、京都からの場合は東海道新幹線「ひかり」号と特急「しらさぎ」号を乗り継いで向かうほうが良いかもしれません。今回はその理由をご紹介しましょう。


​0.サンダーバード​・しらさぎの基本データ

 まずは、サンダーバードとしらさぎの基本データを見てみましょう。

​​特急サンダーバード
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​京都駅に停車中のサンダーバード(京都,2679.7.25)

運行開始:平成7年4月20日
運行区間:大阪〜金沢・和倉温泉
使用車両:681系・683系電車

特急​しらさぎ
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​米原駅を発車する特急しらさぎ(写真ACより)

運行開始:昭和39年10月1日
運行区間:名古屋・米原〜金沢
使用車両:681系・683系電車

1.料金比較

 両者の比較材料はたくさんありますが、まずは料金を比較してみましょう。

 まずサンダーバード​で京都から金沢へ向かった場合。運賃が4,070円と、自由席特急料金がA特急料金で2,420円の合わせて6,490円です。

 一方​ひかり​と​しらさぎ​を乗り継いだ場合。このルートは東海道本線と北陸本線経由ですが、運賃計算の特例により20kmほど短い湖西線経由として計算されるため、運賃はサンダーバードの場合と同じく4,070円です。一方の特急料金を見てみましょう。新幹線特急料金は、京都と米原が隣駅のため安くなり、自由席で990円です。米原から金沢のしらさぎも、新幹線からの乗り継ぎのため同時購入なら乗継割引が適用され、自由席で1,100円となります。これをすべて足し合わせると6,160円です。

 意外にも、距離も長くて新幹線にも乗る​ひかり​&​しらさぎ​が​サンダーバード​より330円安くなるという結果になりました。

2.所要時間比較

 では所要時間はどうでしょうか。

 まず、​サンダーバード​。この列車は、特急列車で最も停車駅が複雑だと言われていてさまざまな停車パターンがあります。京都を出ると敦賀をも通過して福井、終点金沢と吹っ飛ばす最速達の9号の場合、所要時間は2時間5分。途中8駅に停まる鈍行型の45号の場合の所要時間は2時間15分です。

 対する​ひかり​&​しらさぎ​。これは日中は大抵同じで2時間43分ほど。新幹線を使うので速そうに思えますが、米原での接続時間が32分と大幅ロス。仮に米原での接続が5分だったらサンダーバードと互角だったので、惜しいところです。

3.自由席選択時の着席可能性比較

 指定席やグリーン車に乗れるようなリッチな方には関係のない話ですが、私のように自由席でいっぱいいっぱいの方には気になるこれ。自由席でも座れるかどうか。

 ​サンダーバード​の場合、混んでいるときなら始発の大阪や次の新大阪でいっぱいになることも。時期によっては立ち客が出ることもあります。

 一方の​ひかり​&​しらさぎ​ですが、​ひかり​ならのぞみ号と違って京都からでも座れる可能性は大。もし座れそうになくても、各駅停車の​こだま​を利用すれば、間違いなく座ることができます。その先の​しらさぎ​も、2本に1本は米原始発で、さらに繁忙期には名古屋から来た電車に米原で増結車を繋ぐことがあるため、着席機会は高めです。

 自由席への着席可能性では、​ひかり​&​しらさぎ​が勝ちというところでしょう。

4.まとめ

 料金、所要時間、着席可能性の3点で​サンダーバード​と​ひかり​&​しらさぎ​を比較しました。
 おそらく、着席可能性を考えなくていい指定席やグリーン車を選べる方は財布に余裕があるため料金もあまり考えなくてよく、所要時間や利便性で優っている​サンダーバード​一択だと思います。しかし、私のように自由席で我慢しなくてはならない方には、多少時間がかかって乗り換えがあったとしても「安くて座れる」​ひかり​&​しらさぎ​が魅力的に感じられるのではないでしょうか。

 この記事が、少しでも京都から金沢へ旅行される方のお役に立てたら幸いです。